久世祭りと勝山祭りのだんじりを比較してみまshow time!
こんにちは。タカです。
最近とみに秋が深まり、冬の気配がして参りました。
このまま行くとすぐにお正月が来ちゃうので、その前にブログの記事を書こうか、と。
今回は前回の記事から引き続いて岡山三大だんじり祭りの一つ、久世祭りと勝山祭りのだんじりを比較してみます。
一口にだんじりと言っても、様々で、大阪は岸和田のだんじりの一番の見せ場と言われる、紀州街道を突っ走る「やりまわし」に見られるようなお祭りもありますし、(だんじりが突っ走る沿道の家屋には大抵、『だんじり保険』という家屋損壊に備えた保険が掛けられているという。)参考:岸和田だんじり祭 - Wikipedia
四国は愛媛の西条祭りのように「川入り」または「宮入り」と呼ばれる、夕刻に提灯を灯しただんじりで川を渡り切る祭りもあります。(参考:西条まつり - 大人の四国)
起源は諸説あるようで、京都の祇園祭りかと思いましたが、もっと古い平安京に遷都する以前に泉州(現在の大阪府南西部)で行われたお祭りが起源とする説もあります。
ちなみに「だんじり」とは日本の祭礼に奉納される山車(だし)のことで「曳きだんじり」と「担ぎだんじり」の2種類があります。
久世と勝山のだんじりは「曳きだんじり」の方。
2トンを超えるだんじり同士を真正面からぶつけ合う「喧嘩だんじり」は勇壮で華やかな祭りの華です。
知名度はやはり勝山の方にあるようで、久世は古くから続く陣屋町、または宿場町で勝山は城下町です。
上が勝山、下が久世のだんじりです。
だんじり同士の喧嘩の際でも幕を閉じたままなのが勝山、幕を上げるのが久世流(あくまで僕の見解です。)。
これらは、おそらく土地の違い、神事に対する考え方の違いだと思います。
勝山は城下町で厳かな雰囲気。
対して久世はフランクな土地柄。
今で言う官僚(武士)が行きかう町と、市が開かれる商人の町を想像してみてください。
美作(みまさか)の国という大きな視点から、勝山、久世という小さな視点で物事を見渡すとその違いがよく見えてきます。
江戸時代から続く伝統を色濃く残したお祭り。それがだんじり祭り。
しかし、祭りを盛り上げる人は時代ごとに変わってきます。
勝山のお祭りでは男たちと同じ法被を着た女の子たちが祭りに一段の華やかさをもたらしてくれます。
厳かなお祭りであると共に男も女も老いも若きも一体となってお祭りを盛り上げます。
↑の写真は久世の女性のだんじり。
岡山県真庭市久世にて ―― だんじりと出会う : secret garden ━━ grace under pressure
↑の写真は久世の笹喧嘩。おもしろい化粧をした若者たちが笹の葉を使って攻撃。笹にこんな使い方があるとは。
それから、だんじりの先端の形、材質にもそれぞれ違いがあるようです。
西新社のだんじりの先端は鉄製で尖ってます。
だんじり同士がぶつかると火花が飛び散ることもあるそうです。
岡山 久世祭り だんじり喧嘩 (3) ( 岡山県 ) - 黒獅子ブログ 〜旗岡太鼓台〜 - Yahoo!ブログ
勝山の喧嘩だんじりは城内喧嘩場・山本町喧嘩場・中川町喧嘩場・新町喧嘩場の4カ所の喧嘩場で11若連。
久世の喧嘩だんじりは大通りの一か所で10社のだんじりがぶつかり合います。
多少の違いはありますが、どちらも若者がここぞ!とばかりに着飾って臨む場所。
10月の朝晩が少し肌寒くなってきた頃にアツい祭りがやってきます。
だんじり祭りは人生を表現する舞台のようです。
祭りの喧騒の中で生き生きと輝く人たちを見てそう思いました。