シンズ・キッチンミニとゲストハウスの夜。
ちょうどお腹が空いてきたので一階にあるシンズ・キッチンミニへ。
なぜミニかというと、大阪の地下鉄、恵比須の駅近くという立地なので店内が狭く、席数が3席くらいのお店だからだ。
黒門市場の傍にある本店の方の様子はまた後の機会に書こうと思うが、ミニさん(仮称)が一人で取り仕切っているこのお店は小さいが客がけっこう入っている。
それもそのはず、数種類の異なったカレーを選べて値段も手頃。寡黙だが真面目で人柄が良さそうな店長さんが良い。
メニューは3種類のカレーや4種類、全種、8種類のカレーが選べるものもあったが、チキンやマトン、グリーンカレーといった種類の中から好きなものを選ぶことが出来る。
ぼくはオーソドックスなチキンとマトンの2種類のカレーを注文した。
接客態度はいたって丁寧で素朴な感じだ。
初対面なのだから、いきなりフランクになる訳ないか、と思いカレーを食べる。
スパイスが実に効いていて美味しい。
チキンやマトンがよく煮込まれているのに型崩れせず、しっかりとした味わい。
ゴーヤの苦みのアクセントも効いている。
けっこうスパイスが効いて辛いのだが、しつこさがない辛さ。食欲が進む。
あっという間に一皿平らげてしまった。
するとそこへミニさんが白い色をしたジュースを持ってきてくれた。
無言だったがジェスチャーで「まぁ飲んで」というニュアンスが伝わる。
飲んでみると甘いヨーグルト味。ラッシーだ。
辛味の効いたスパイシーなカレーの後に飲むラッシーは最高だ。
甘味は砂糖の甘味だと思うが、かなり甘いが、もしかしたらこれでも抑え目な方かもしれない。
ドロっとした感じは無くて、さらっとしたヨーグルトなので後味が爽やかだ。
ほんのりとスパイスの激しい香りを和らげてくれる。
少しほっとしてスマホをいじってからお会計を。
850円。安い。
どうやら50円が足りないのか、"change"と言われ(たぶんexchangeの略)
お釣りの200円と50円を交換する。
これでミニさんは銀行で両替しなくて済む訳だ。
もしかして客とのコミュニケーションの一つなのかもしれないが、ミニさんの考えていることはほぼ分からない。
分かるのは丁寧な接客と旨いカレーが作れること。
客が求めていることはほぼ満たしている。
ぼくはといえば、お腹も満腹だったが心も満腹。
実にいい気分で店を後にする。
今まで食べた中で間違いなく最高のカレーだった。
【番外編】
☆深夜のシンズキッチンミニ。こっそり撮影。
風呂場が奥にあるのでお風呂に入る時に撮影。厨房より。
ミニバーも付いてる。
文藝春秋 (2014-06-10)
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